底魚処世十匹十色

wuyuhe

2014年05月02日 17:56

魚にも「4gewe3g6edge十匹十色」の処世がある。大海を群れ泳ぐマグロやイワシが転勤族なら、底近くに居ついたカレイなどは個人商店か。才覚ひとつで太れるが、あたりが生きづらくなっても逃げ場がない。
福島県沖でとれたアイナメ、ヒラメ等の底魚から、国の基準値を超す放射性セシウムがいまだに検出されている。放射能はしつこい。福島の漁師たちは、汚染調査のためだけに空しく船を出しているそうだ。
よからぬ物を取り込んだプランクトンが海底に沈み、ゴカイや小魚を介して底魚に至る。セシウムはいずれ排出されるが、餌が汚れている限り魚の受難は続く。海底の土はあまり動かない。陸地のような除染も難しいという。
〈鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる〉加藤楸邨(しゅうそん)。底魚の宝は旬のアンコウだ。幸い基準値を超えた例はないが、大食らいの胃袋が気になる。確か国語の授業で、吊し切りを描いた村野四郎の詩「さんたんたる鮟鱇」を知って以来、悲しい魚と思うようになった願景村

〈顎をむざんに引っかけられ/逆さに吊りさげられた/うすい膜の中の/くったりした死/これはいかなるもののなれの果だ〉。降り注ぐ異物を知らずに食(は)む底魚にも、くったりの形容が似合う成功僱傭
原発事故は生活の場を奪い、汚染は深山深海に及ぶ。人類のはるか前から、この列島の沖で種をつないできた魚介類にも、とんだ災難だ。福島発の電気を無邪気に使ってきた当方、海の仲間にも謝らねばならない。食べ物ではなく、生き物としての魚たちにtvb劇集收視、電影票房關注

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