風が吹毎年、春
毎年、春になると私にはつらい出来事がおこる。
鼻がムズムズするのもそうだが、一番困るのは外を歩いていると、春風に舞いあげられた小さなゴミが、やたらと目の中に入ってくれることなのである。たとえば私の目がぱっちりしていて、いかにもゴミが入りやすそうな形状をしているというのならまだ納得できる。
a href="http://www.fropper.com/ezBlogs/wuyufei" style=color:#FFFFFF; text-decoration:none; font-weight:normal;">holy daydream catcher
風が吹いてきても受ける部分の表面積が大きいのだからそれが仕方がない。
しかし私の目は一重まぶたで人よりもちっこいのだ。
学生時代、みんなと連れだって帰るとき、決まって私だけが目にゴミが入る。
a href="http://felicity520.lo.gs/" style=color:#FFFFFF; text-decoration:none; font-weight:normal;">cherish noble mind
二重まぶたでわたしよりもずっと目が大きい友だちは何ともないのにだ。
涙をプロプロ流しているのを見て、彼女たちは、
「おかしいわねえ」
といって首をかしげた。必死になって涙でゴミを流し出そうと努力している私に同情してくれるどころが、腕組みしながら路上で議論し始めたりするのだった。
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